こんにちは。今回はスペインで開催されるカス・カモラスについてご紹介していきます。
カス・カモラスは、毎年9月にスペインのバサで伝統的に開かれる祭りのことです。参加する人全員が真っ黒になってしまうのですが、その真っ黒になる原因の正体は油です。
もともとの由来は、聖母像をめぐるバサとグラディクスの住民の争いからなのですが、伝説によると、グラディクスからの労働者がバサで働いていたときに、聖母マリアの像を発見したのですが、その発見した場所がバサだったので、マリア像はバサで安置されるようになりました。
そのことがグラディクスの人たちの不満となって、マリア像を奪い返そうとする人たちとそれを阻止しようとする人たちの争いが始まったのが祭りの起源とされています。祭り自体は、屋台などがでていて、楽しく開催されています。
グラディクスの住民の1人が「カスカモラス」という少し風変わりな人物役になり、村の代表団とともに3キロはなれたバサに聖母像を奪うために向かいます。そしてその途中で顔や身体に黒い油を塗りまくります。全身が油まみれになるので、祭りに参加する人は全身にオリーブオイルを事前に塗っておくことで真っ黒な油が落ちやすいのだとのことです。
そして、全身真っ黒になった参加者は、街に届くぐらいの大声で歌い、一斉に走り出します。もちろん、走るのがしんどい方は走らなくてもいいようで、途中では壁に手形を残すスポットがあるようで、そこで記念撮影をしながら楽しむこともできるみたいです。
祭りの終わりがなかなかわかりにくいようなのですが、真っ黒になった参加者は広場に向かい、その広場では再び響き渡るぐらいの歌を歌っていて、参加者の一触即発の雰囲気になるようなのですが、最後は教会に旗を奉納したら祭りは終了のようです。
この祭りには誰でも参加できるようなので、一度クレイジーな祭りに参加してみたいと思われる方は、ぜひいかれてみてはいかがでしょうか。気になるのは祭りが終わったその後の真っ黒な油の始末ですが、そこは、バスターミナルの近くに仮設のシャワーが整備されているので、ご安心を。
まとめ
スペインのカス・カモラスについてご紹介しましたが、いかがでしたか?全身が油で黒くなってしまうのは躊躇しますが、一度黒くなってしまうと気にならなくなります。
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